今日は昨日以上に寒いですね……会社のジャンパー着込んでエアコンの部屋で作業する位に寒かったです。
相変わらず仕事場でフォントサイズ3で煩悩打ってたら、ディスプレイ覗き込んだ先輩(♂)に「お前何やってんだ」と言われました。やっべぇの。
最近課長のオーラが怖い気もするし、そろそろアウトだろうか。
拍手&コメントありがとうございます!下記反転にて返信です。
> 04/15 23:43 藤野啓太様
うわわわわ!よ、ようこそお出で下さいました!初めまして、拍手ありがとうございます!
リンクありがとうございます!!じ、自分で申告しておきながら相互にしていただける事に滅茶苦茶驚いております……また確認に伺わせていただきます。ありがとうございますー!
凝縮されたお言葉、身に余る思いです……いや、本当。むしろ愛してます。(爆)
駄文ばかりなのですが今後も細々やっていこうと思うので、今後とも宜しくお願いします!
下、仕事場から持って帰った物体です。
煙草と精神安定。
本文は『続き』からどうぞ。
―――けほっ。
口から煙を吐いた途端、隣が咳き込んだ。パタパタと手で立ち上る副流煙を払いながら小さな咳を漏らす。
明らかに演技とは異なる仕草を見ていると、気づいた顔が眉を下げて笑った。
「すみません。ちょっと煙草、苦手で―――」
慣れてないんです、と添えながら、けれどすぐに「でも平気ですから!」と手を振る。
―――普段馬鹿正直なくせに、こういう時だけはすぐに嘘をつく。
すぐばれる嘘はつまり正直の裏返しなのではないかとも思うが、やはり嘘は嘘だ。気分は良くならない。
特にそれがこちらへ気を使って発せられたものだと気づくと、余計愉快にならない。
嘘をつかなければ、気を使わなければならない相手と思われているのか。
その身が付いて来るのも、力と威圧で無理矢理引き寄せているだけなのか。
苛つくと、一層煙草が欲しくなる。紫煙を吸い込んで、脳に回りかけた血の沈静化を図りたくなる。
それでも手に挟んだ物を、もう一度口つける気にはならない。
肺に残った煙を吐き出し、手の物を落とす。火がついたままのそれを靴で―――普段ならそんな事をしないのに躊躇いなくしたという事は多分相当苛立っていたのだろう―――踏み消す。
ついでにポケットに押し込んでいた箱も取り出す。封を切ったばかりの、中身がまだほとんど減っていない箱をとりあえず遠くへ、確実に手の届かない、遠くへと投げ棄てた。
はるか彼方、放物線を描いた軌跡に隣から驚くような声があがった。
「良いんですか?」
「……無くても、構わない」
元よりあっても無くても、構わない物体だ。
無くてはならないものを無くすなら、平気で棄てられる。
「すみません……」
隣の顔が、ますます眉を下げる。
構わない、と言ったのに、何故伝わらないのか。いつだってそうだ。思っていることは、ほとんど伝えられない。
煙草を吸うのもただ口先の気持ちを紛らわせるためだけだということも、苦しそうな顔で咳き込ませてまで吸うほどの価値があるものではないということも、
示しているつもりなのに何一つ伝わらない。
まるで自分のせいだと言わんばかりの顔が苛立たしく思えたが―――考えを変えた。
俯きぎみの顔を掬い上げる。こちらを映す濁りの無い大きな目には怯えがなく、それが少しだけ―――安堵する。恐れで従わせているのではないのだと、僅かだけでも自信が持てた。
「あの……?」
謝罪か疑問か。
僅か開きかけた口を、塞ぐ。
胸を満たす苦い空気はないが、代わりに甘い水気が口を潤した。
―――これはこれで、悪くない。
「ぅ、え、あ、あああ、あのっ!」
「これからはこっちにする」
わたわたと火をつけたように顔を赤くしている相手を、当面の精神安定品に起用する。
いや、それとも有害指定品だろうか。
依存性と中毒性は煙草以上。
こっちは確実に、手放せない。