監獄兎中心期間限定サイトの日記という名の掃溜
ちょっ、何か今日滅茶苦茶寒い!!手がかじかむって、そんなもう4月終わるのに!
あ、桜ネタやろうと思ってたのにもう散ってるし異常気象も良いところですね本当。
赤×緑 ショートショート。
あんまりにも寒かったので、温かくなりたいんです。
結果は益々(自分が)寒くなりました。
本文は『続き』からどうぞ。
赤×緑 ショートショート。
あんまりにも寒かったので、温かくなりたいんです。
結果は益々(自分が)寒くなりました。
本文は『続き』からどうぞ。
―――朝だ。
そう思うのに、体が起きない。いや、むしろ一層深く、温かい場所へ潜り込もうとする。
……寒いなぁ。
つい昨日、春の薫風を感じたばかりだというのに、何故かベッドの外は冬の寒さだ。
三寒四温―――そんな言葉が、木霊する。
はぁ、と欠伸交じりに吐き出した息は、白い。
枕元にはヒヨコが羽毛を立てて潜り込んでいるし、蛙はベッドの隅でピクリとも動かない。
皆皆、寒いのは苦手だ。
ごそごそ温かい場所で身じろぎしていると、後ろに回った手が背中を引き寄せてくれる。
ぱた、と当たった顔は、温かな胸の温度に溶け込む。肩も、腕も、腹も。皆、温かな場所に沿う。
……あぁ。温かいなぁ。
綿のはみ出たベッドも薄っぺらい毛布も、寒さを凌ぐには不十分だ。隙間風どころか部屋中冷気が満ちている。
―――だからこそ、ここに揃っているのだけれど。
起きなきゃ、と思うのに、体はうとうとと温かな場所で沈もうとしている。
今日は、もう少し寝ても許されるだろうか。
もう少し、この温かい場所に居ても―――
ごそ、と上で肩が動いた。
「……キレネンコさん?」
頭にのった掌がぽふぽふと、肯定するように撫でてくれる。
耳にかかった小さい呼吸が、まだ目覚めるつもりはないと言ってくる。温かさが、包んでくれる。
―――それだけで、十分。
あと少し、おやすみなさい。
「…………って、何やってんだお前ら!ちょ、待て起きろ死刑囚なんで自分とこで寝てないんだよ!?おい、起きろ模範囚!模範囚ーーーっ!!!」
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