不吉なことを言うようですが実際不慮の事故とかでネットに出没出来なくなった際覗いて下さっている方々はどう思うのでしょうどうも破璃です。いや何事もなく生きているんですけどねすみません。
安定のお久しぶりで本当申し訳ありません。別にこの数日間はスカイプしていたわけではなくどちらかというと寝ることに終身しておりまして、休日の夕方5時から翌朝9時まで一度も目が覚めなかったとか風呂入って気が付いたら浴槽の中で2時間ほど寝てたとかそんな状況でして。
で、前に零していたハロウィン小話をとりあえずさっさと何とかしなければと思って取り掛かっていたもののなかなか進まず、ついでにつぃったーとかいうものに入ったので横でそのタイムラインを見ていたりしたら(基本呟かないし挨拶も出来ない)ズルズル眠くなったりですね…まぁ要はサイトに関してもTCGスキルに関しても何も進んでいないということです。
そんな状況ですが、参加していたハロウィン企画が一応撤収ということでTOPからリンク外させてもらいました。
覗いて下さった方、そして参加者の皆様ありがとうございました!
いや、あの日は本当楽しかった…いつまでも10月で良かったくらいですもう年度末間近とか信じたくない
今年の合同企画はこれが最後ということなので、少し寂しいような気もしますね…
改めていつも企画の発案&指揮から編集まで引き受けて下さる主催者の月影さんと、素敵作品を提供&自分の駄文なんぞに華という名の美麗挿絵を添えて下さる女神様たちにお礼申し上げます。
来年もこうやって一緒に作品を作らせてもらえたら本当、嬉しいです。
そのためにはまず、自サイトの定期的な更新をしていつでも参加できる心意気を見せねばならないのですが………………頑張ります。気持ちの上では。(ォィ)
一つ確かなのはそろそろクリスマスとか年末年始ネタに取り掛からないと絶対間に合わないってことなんですよそこまで分かっていながらしかし後回しにする自分がいるこんな駄目人間ですが拍手ありがとうございました!
以下コメント返信です。
>2012-10-31 21:37:49 ゆさこ様
ゆさこさんこんばんは!拍手&コメント頂いていたのに、本当反応が遅くてすみません!!!(滝汗)最早今更過ぎて、自分でも流石に蒼ざめております…orz
ハロウィン企画見て下さってありがとうございますー!
やたらフツーの人間臭くなってきている我が家の双子なのでOKもらえて安心しました…!全ては緑の影響というか無意識に尻に敷かれているってことで(笑)
こちらこそ美味しく読んで下さってありがとうございました!
他拍手のみの方もありがとうございましたー!
11月の4分の1以上終わってからのハロウィン小話。
企画に提出した品のおまけとか。
Showの開始は唐突に
「……ところで、なんか皆さん物々しくありません?」
宴もたけなわ。深夜を回って大分経つにも関わらず賑わいの消えない室内をプーチンはぐるり見渡した。
かくいうプーチン自身も普段ならベッドに入っている時間だが一向に眠くならない。顔を合わせる魔物ごとにお菓子をもらってあげて、悪戯を仕掛けにいって。不意打ちの「Trick or Treat?」にうっかり手持ちがなく悪戯されそうになった時もあったが(これはもれなく両脇固めるネラプシ二体の睨みで不発となったが、)兎も角、只管楽しい。降誕祭と比べても遜色ない、と本心から思う。
その興奮が粗方落ち着き、周囲を観察する余裕が出来てからふと冒頭の点に気付いたのだ。
胸元が不自然に膨らんでいたり、ベルトから下げたホルスターが覗いていたり、大きい物になるとサブマシンガンを肩からかけたりと人それぞれ銃器らしきものを携えている。仮装の一環だと言われればそうかもしれないのだが、水の女神たるルサルカが火炎瓶を何本も抱えているのはどうもバランスがあってない気がする。
被り物の隙間からロリポップを舐めつつ首傾げたプーチンに、隣のキルネンコが口を開いた。
「ちょっとした
「余興?」
甘味からアルコールに切り替わった彼はグラス片手に事もなげに答える。血のような赤ワインがこの上なく似合う姿に、流石吸血鬼、と妙な感心をしていたプーチンはさきの単語が若干発音の違ったことをつい指摘しそびれた。
と、部屋へキンとする高音と咳払いの音が響いた。
振り向くと壁際の一段高くなった場所へ一人のルイェビトが立っている。腰帯へ携えた七振りの剣の他、本来なら八本目の剣が握られる右手へマイクを持ったキルネンコの部下は声を響かせた。
『―――それでは、これからハロウィン特別企画『チーム対抗殲合戦』を開催致します』
主人そっくりの落ち着き払った様子で読み上げられた題目に「へ?」とプーチンは目を丸くする。が、間抜け面浮かべたのはプーチン一人で、その他室内の面子は至って平然としている。むしろ一部の顔を見ると覇気満ちたようでさえある。
戸惑うプーチンを他所に、更に壇上では淡々ルールが読み上げられた。
その概要はというと、
1.チームは三分割で、予め配布したリボンの色で分かれる
2.リボンが手元から離れた時点で該当者は失格とする
3.時間は無制限、使用する武器及び手段も特に制限なし
4.死人は極力出さないこと
ただし、結果として死亡した場合はやむを得なしと判断する。
『最終的に生存者のいるチームが勝利となります』
「………………はっ?」
以上、と締めくくられた後、顔色変えたのはやはりプーチンのみ。
しかし流石に状況の危うさというか、今後の展開はなんとなく推理出来る。即ち、嫌な予感というやつだ。
「あああ、あの、さっきのって一体……」
「だから余興だと言っただろう」
「いやいやいや!ハロウィンパーティーのおまけでやる内容じゃなかったですよ!?」
思わず上げた叫び声が被り物の中でくわんくわん反響する。耳が痛いがそれ以上に滝のような冷や汗が思考を掻っ攫う。
そんなプーチンを知ってか知らずか、「盛り上がって丁度良いだろ」と企画者の筆頭であろうキルネンコは飄々言いのける。対照的にキレネンコは無言であるが、単に興味がないのだろう。振る舞われたパンプキンケーキを咀嚼しては口に運ぶを繰り返している。
「景品も用意してるしな」
『ちなみに、優勝チームにはこちらを進呈』
キルネンコの声に呼応するよう、壇上の部下が傍らの台座にかかったクロスを払う。
―――そこへ鎮座していたのは、まばゆいばかりに輝くジャック・オ・ランタン。
大きさはプーチンの被り物よりも更に数倍はあろうか。少なくとも被ったら首の骨が耐えられず折れるだろう。
だが、このジャック・オ・ランタンの真の凄さはサイズではない。
部屋に飾られた他のランタンと違い、中に灯が入れられているわけでもないのに煌めく理由―――カボチャ型の塊自体が周囲の明りを反射し、光っているのだ。
素材は多分、
「純、金……?」
恐る恐る予想口にする。途端、ニヤリ、片方のネラプシの口端が持ち上がるのをプーチンは泡を吹く気で見た。
あの量の金って。しかも加工込みって。
平気でそんな無駄遣い―――もとい大胆な―――ことをする彼達に驚けば良いのか咎めれば良いのか分からない。それは周りのやる気だって上がるだろう、とチームごとに整列始める仮装集団を眺め思う。
三分割された色のうち二つは黄色と青らしく、どんどん大きな塊になっていく。
「そういえば、僕って何色のチームなの?」
はたと気づき自分を見やる。が、どちらの色のリボンもない。
すると「お前は赤だ」とキルネンコがポンと後頭部を叩いた。プーチンからは当然見えないが、どうやらそこにリボンが結ばれているらしい。
「ちなみにメンバーは俺と、」
「……」
フォーク片手のキレネンコと揃って挙手。成程、二人の赤色はリボンでなくループタイで示されているようだ。双子用にお揃いの衣装を用意したのはプーチンだからそのまま生かしてくれているのだろう。
それは嬉しいし、ありがたい。ありがたいが、しかし……
「…………チームメンバーってこの三人だけ!?」
プーチンの叫びを裏付ける如く、赤チームの元には他に誰も寄ってこない。その比率、おおよそで計測するだけでも一対五十対五十。
『では、各チーム集まったようですので開会宣言を兼ねてボスから挨拶を』
「省略しろと言ったはずだがな……仕方ない」
「ちょちょちょっ、ちょっと待ってキルネンコさん~!!!」
スタスタ壇上へ向かうキルネンコに訴えるものの、まるで聞く耳持たず。
他のチームは銃火器手に目をギラつかせているし、どうしろというのか。
取り残されただ青くなるばかりのプーチンの頭へ、今度は反対側から手が乗った。
「……問題ない」
口元をナプキンで拭いつつ、ボソリ告げる。
小声ではあるが、揺るぎのない断言―――これまで多勢無勢の無頼漢どもを前にして一度たりとも敗北しなかった彼からの一言はどんな語彙を費やすよりも力がある。信じられる、と心から思うのだ。
「キルネンコさん……そう、ですよね!」
(三人一緒なら、なんだって大丈夫だもの―――!)
漸く表情を明るくしたプーチンの耳に、拡大されたキルネンコの声が届いた。
『挨拶、ということだが、とりあえず俺から言っておくのは二つだけだ―――
死にたくないなら勝て。勝ちたいなら容赦するな。
以上』
「無茶苦茶ですよぉーーー!!!!!?」
この上なく簡潔な開会宣言にプーチンはやっぱり大丈夫じゃないと頭振った。どんなに二人が強くても無理がある。
「第一たったの三人のチームって、真っ先に標的になるじゃないですか!?」
「戦力的に偏りなく配分した結果だ」
「偏ってますって思いっきり!」
「……問題ない」
「問題ありますから圧倒的に!」
急いで中止に―――それが出来ないなら、せめて自分たちだけでも棄権して逃げるべきだ。
しかし戻ってきたキルネンコと相変わらず表情変えないキレネンコの二人にその訴えは通じない。
それどころか、
「俺達を誰だと思ってる?」
「……雑魚が寄ったところで差はない」
はっきり浮かんだ、余裕の表情。
こうなった兄弟達を止める手はない、と他の誰より良くプーチンが理解していた。
そして他チームの者もキレネンコ達の実力は知っているはずなのだが引く様子なく。
青い実と化した格下ジャックを取り残し、合戦の合言葉は高らかに響いた。
「Treat or dead!」