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監獄兎中心期間限定サイトの日記という名の掃溜
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 突然フラッシュメディアが見られなくなって再設定に半日以上かかりましたどうも破璃です。機械音痴ですみません。


 何回アンインストール&インストールしたことか…!これだからWin7にしろIE9にしろ新しい仕様嫌いなんだ自分のスキルの無さが原因ですねハイorz
 基本困ったときは強制終了か再起動でなんとかなっていた頃はある意味すごかったのだと思います…電源直切りしてもまず問題起きないとか素晴らしい。時々保存してないデータが消えるのは、これはもう仕方がないことでしょうしね…
 とりあえず今動画サイトが見られなくなるとライフの半分くらいが削られます。HPではなく、生活的な意味でのライフが。

 ……でもこれを機に携帯で閲覧する技術をつける、という発想もありますね。スマートフォンに持ち替えたりして!
 勿論言ってみるだけですが。(ぉぃ)


 












 いい加減やめれば良いのにと思いつつ怪談ネタ。




 

+ + +

 

 

 

 「お前ソレ絶対ヤバいってー!」


 寝起きの気怠さを残しつつ出勤したコプチェフを迎えたのは実に賑やかな声だった。
 騒いでるのは若い後輩連中で、デスク周りがまるで高等学校の一室のようになっている。流石若者、朝から元気だなぁ。大して差のない自身の年齢を脇に置いてしみじみ思う。

 「おはよ。何か面白いことでもあったの?」
 「あ、先輩!」

 好奇心丸出しで近寄れば一団がパッとこちらを向いた。
 楽しむように両口角の上がった顔、生温い目をしながら微苦笑を浮かべる顔、半分反応に困りつつ差し障りないようもう半分で笑う顔。
 様々な笑みが取り巻くそんな中、一人だけ笑っていない後輩が居た。
 頭を抱え沈痛な表情で息を吐く。その溜息も重い。察するに彼が今回のネタ提供者であり被害者なのだろう。
 思った通りその他野次馬組は挨拶もそこそこに「実は、」と切り出した。

 「コイツこの前の休み旅行行ってたでしょ?で、写真焼けたっていうから見てたら―――なんと!中にこんなのが」

 そう言い差し出された一枚の写真。
 なんとなく続く展開を予想しながら受け取ったコプチェフはうぅんと唸った。予想的中、というかど真ん中命中だった。

 旅行先なのだろう一面に広がる綺麗な景色。そして、それをバックに後輩と恋人と思しき女性が並んで微笑んでいる。
 リア充乙、と口を突きそうになる。からかいの的になるのも仕方ない、幸せそのものの情景だ。


 片隅にじっとり睨む男の顔さえ映ってなければ。


 「心霊写真かぁー」

 一言でいうとソレは生首だった。幸福そうな被写体の少し後ろの方へ浮かび、恨みがましい目をファインダーに向けている。
 色こそ白っぽいものの、くっきりはっきり映ったソレは残念ながらピントがずれた、とか光の加減で、とか現実的な推理を当て込む余地はない。
 じゃあ合成か、というとこれまた懐疑的になる。ここまで怨念に満ちた表情を作ろうと思ったら生半可な手腕では無理だと思うのだ。何より、当事者である後輩本人が心底落ダメージを受けている。演技派だとしてもここまでタチの悪い悪戯を施す理由は見当たらない。
 一応透かしたり目を細めて眺めたり意味のない検証もしてみたが、やっぱりホンモノのよう。

 「こんなん彼女に見せるわけにもいかないし……」

 そう言ってがっくり項垂れる相手へはご愁傷様以外かける言葉がない。写真よりやつれて見える彼へ「ま、あんまり気にしない方が良いよ」と、その他大勢と同じ曖昧な笑みを浮かべてコプチェフは肩を叩いた。諦めろ、という意味でもある。

 「そうそう。なんだかんだ言って無事に帰ってきてるしさー」
 「いーや、案外これから何か起きるかもしれねぇぜ」
 「一緒に憑いて来たとか?」
 「マジで!?オイオイ、俺らまで祟られたりしねぇよな?」
 「除霊でもしてもらえよー。エコエコアザラク!って」
 「もしかして、お前じゃなくてコッチの子の方が……」

 等々。憶測に忠告に失言にと好き勝手な言葉が飛び交う。
 最初よりも更に騒々しくなった室内は収拾つかない勢いだったが、ガラッ、と無予告に開いたドアに一旦声を潜めた。

 「朝からうるせーんだよお前ら。若いからってはしゃぐんじゃねぇ……一人年寄りが混じってたか」
 「ちょっとー。最後聞き捨てならないんだけど」

 欠伸を噛み殺して入ってきたボリスへ即座コプチェフは反論する。確かにこの集団の中では年上だが、言った本人とは同い年だ。
 そんな抗議は当然の如く無視するボリスへ後輩の一人が件の写真を渡した。目を覚ますには丁度良い刺激になるだろう。

 果たして写真へ落とした黒眸が見開かれる―――その変化を誰かが指摘するより先に彼は動いた。

 ガシッ!と勢いよく後輩へ―――俯いていた、哀れ心霊写真に映った当事者だ―――掴みかかる。思わず当人含め全員が飛び上がった。突然のことというのもあるが、何より向けられた顔の蒼白さが尋常でない。
 引きつった表情からはすっかり睡魔が吹き飛び、並々ならない切迫感が漂っていた。

 「オイ、お前!仕事良いから今から教会へ―――いや寺院でも密教でもこの際構わねぇ!
  兎も角それなりのとこ行って拝んでもらえ!」
 「えっ?あ、……もしかして、先輩、分かる人……!?」

 ぽかんとしていた後輩の目が徐々に開く。不安と当惑と、明らかになる恐怖と。竦んだ体が総毛立つのが見て取れた。
 だが、青い顔したボリスは「人のことはどうでも良い!」と、相変わらずの剣幕で吐き捨てる。ボリス自身、冷静に説明してやれる余裕がなかったからだ。

 「それよりさっさと行け!こっちの女も連れて、早くっ!!」
 「せ、先輩!コレ、かなりヤバいんスか……!?なんで俺が、」
 「―――つべこべ言わず行けっつってんだろぉがぁーーーッ!!!」
 「は、ははははいぃーーーっ!」

 直接蹴り出す勢いに慌てて後輩は部屋を飛び出した。ドアも開けっ放しで一目散に駆けていく背中を見送ったボリスはそのまま近くの椅子に座り込んだ。ぐったり、全身で倦怠感を示す姿に先ほどまでの迫力は微塵もない。
 完全蚊帳の外だった周囲はというと只管戸惑うばかりだ。聞きたいことは盛り沢山だが、何から質問すべきか、質問して良いものなのか、判断つかない。
 どうしよう、とどこからともなく心の声が漏れる、その空気をパンパンという音が割った。

 「はいはい、皆も自分の業務に戻って。もうすぐ職長来る時間だし、見つかったら干されるよー。アイツが抜けた分も分担してね~」

 ニコニコと擬音語が聞こえそうな笑顔でコプチェフが鳴らした手を振る。
 相方のボリスと違い柔らかな物腰でありながら有無を言わせぬ強さの圧しに顔を見合わせた面々はそそくさ散って行った。
 一気に静かになる部屋。残ったコプチェフは傍らのボリスを覗きこんだ。

 「……大丈夫?」

 最も、尋ねた答えがдаでないのは一目瞭然だ。夏の暑さとは別に浮く汗が気の毒でならない。
 常の虚勢も張れずにいる相手へ返事を求める代わり、コプチェフは「……何が見えた?」と尋ねた。
 長い付き合いだ、相方がその手のモノが『視える』体質なのは知っている。それも、かなり強い感応だと。
 ゆっくり背中を擦るとボリスが小さく息を吐いた。吐き気を堪えるよう口を押さえた手の下から聞こえた小さな声に耳を寄せる。ゴクリ、と乾いた喉が唾を飲む音がした。

 「…………こっちを睨んでる、男の生首……………………を、」
 「を?」
 「………………持ってる、女の霊」


  片手に男の首を、もう片手にナイフを握って嗤う、女が。


 かろうじて発し、ボリスは再び口を覆う。一向に回復しないその横顔を眺め、コプチェフも自分の口へ片手を当てた。そうしなければ大げさな溜め息が漏れそうだった。これ以上陰鬱な空気を増やしても気が沈むだけだ。
 天を仰ぎ、目を瞑る―――思い出す写真に映っていたのは男の生首だけだったが、ボリスが言うならやはり、そうなのだろう。

 「……俺たちもお祓い行こうか」

 零れそうになる重い息を飲み込み、漸う提案する。労わるよう乗せた黒髪の頭が微かに動いた。

 

 

 真に恐ろしきは人の悪意かな。

 

 

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