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監獄兎中心期間限定サイトの日記という名の掃溜
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 日記の拍手にてリクエスト頂いた『赤緑敵討ちで深読みダークな話』を、取り組みました。
 本家でもまた別内容で書かせて頂こうと思うのですが、小話程度の物が浮かんだので先にこちらに……
 弥子様、リクエストありがとうございました!不完全燃焼な駄文なのですが、宜しければお受け取り下さい。


 赤×(緑)
 それが、望みだというのなら。


 ※ちょっと暗いです。苦手な方はすみません。



 本文は『続き』からどうぞ。


 


 ひとつ、ふたつ、みっつ―――


 指を曲げるだけの動作で、手の内の物を握り潰す。
 力を入れる必要なんてどこにもない。手ごたえがない、と言っても過言ではない。
 柔らかな塊は手の中で弾け、潰れ、飛沫を上げ、破片となり雫となり指の合間から零れて落ちていく。


 赤い、赤い―――滴り落ちる、自分の目と同じ赤い色。


 ぐしゃり、ぐしゃり、と。
 手の中で、あっけないくらい簡単に、潰れていく。
 動かない、物言わない物体。
 指がめり込んでも『離せ』と言わない。握り潰しても『痛い』とも言わない。
 当然だ―――声を発する口など、この塊にはない。
 考えるべき意思も思念も存在しない。
 生命として切り離された位置に存在するただの塊でしかないそれを、ぐしゃりと手で只管―――只管、握り潰す。


 よっつ、いつつ―――


 こんなものが。


 むっつ、ななつ―――


 こんなものが、アイツを。

 

 手はすっかりべたべたとした赤色で染まりきっている。
 手をしとどに濡らす赤。
 汚れを厭う身は、それでもこの手を止めて手を洗い流そうとは思わない。
 こうすることに意義がある。この行為自体に意味がある。
 例え―――すでに起こってしまった過去を塗り替える事が、出来なくても。


 ここのつ―――


 それでも、ふと―――手を止める。


 目の前には、大量に溜まった赤。自分の手で潰し、砕いた赤い塊の残骸。
 開いた掌に―――「大きくて好きだ」と言われたただ壊すことしか出来ない己の手に―――一面、べったりとついている、赤。
 


 ―――これを見たら。

 もう良いと、言うのだろうか。もう、止めろと。

 
 耳へと残る、あの声で。

 


 「キレネンコさん、ついて行ってもいいですか?」
 「キレネンコさん、名前、呼んで欲しいんです」
 「キレネンコさん、もっと笑ったら良いのに―――」


 そう望むというのなら。

 幾らでも、叶えよう。


 どこまでも、共に居て。

 全ての言葉を、その呼び名へ変えて。

 不得手だった笑みも、その目の前へと浮かべるようにしてきて。

 

 そうして―――全ての望みを叶えてきたのに。
 


 ぐしゃり。

 

 何故―――此処にお前は居ないんだ?


―――――
 失敗して、申し訳ありませんでした……(凹)

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