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監獄兎中心期間限定サイトの日記という名の掃溜
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 電話口ですみません連発しているところへ居合わせた事業所内で一番お人よしらしい他部署の課長に「一日に何回くらい謝ってるの?」とニコニコしながら尋ねられて固まったどうも破璃です。す、すみません……と謝ったら、また言ったとにっこりされた。
 どうしろと言うの。てか、意外と毒吐くなこのオッサン……

 でも、こっちのミスで面倒かけた上、相手の方が下手に謝ってくれているところへ踏ん反りかえることも出来ませんし、ね……ゴニョゴニョ。
 まぁ、癖ではあるんですが。謝り癖……
 その場しのぎで言っているつもりはないんですが、多用していると誠実さに欠けてくるんですよね、謝罪の言葉も。
 悪気は、まったくないんです、よ……
 でも、人によってはこれ、非常に嫌われる癖だからなんとかしないと、な……


 ……そういえば、残る残響、ってのは、馬から落馬する、と同じ間違いなんだろうか。
 頭痛で頭が痛い、とか、必ず必要とする、とかの類で。
 国語が弱いので、言い回し拘るあまり文法として誤っているのではないかと、時々心配になる……


 素敵な職場のおねーさま@そろそろ独身が気になるお年頃に「すみませんをありがとうに言い換えると女子力UP!」(ぐっ!)とアドバイスいただいたのですが「書類提出し忘れていましたありがとうございました」って変だからやっぱり言えませんすみませんこんな駄目人間ですが拍手ありがとうございました!


 あと女子力はいらんです。


 


 『スランプ』って言葉を使っていいのは、プロだけだ。


 昔何かで読んだか誰かが言っていたかその辺が思い出せないんですが、今でもとてもよく覚えている言葉。

 

 「スランプだ」とか簡単に言うけどな、お前らのそれは死活問題に関わるか?
 明日の飯が食えなくなるか?出来なければ電気が止められて、路頭に迷ってしまうのか?
 あるいは、本当に限界の限界までやり抜いてから飛び出した言葉なのか?
 食事をとるのも忘れて、寝る間も惜しんで、神経を削りに削って、極限まで追い詰めた状態を経て発したのか?
 そうじゃないなら『スランプ』とは言うな、『スランプ』って言葉が出るのはそれだけの技能を身に着けている本職だけなんだ、持っている才能の全てを使って、考えて、苦心して苦悩して、それでも表現できない状況に頭抱えて首吊ろうか考えるほどのプロだけなんだ!
 プロじゃないお前らの状況は『スランプ』じゃなくて、ただ壁にぶち当たってるだけだ、成長する過程で出会った壁に対して悩んでいるのを「スランプだー」って言ってるだけだ、それはただの怠慢だ、努力しろ死に物狂いでやってみろ例え形としての結果を残せなくても納得できるだけの力を費やしてみろ!
 やってもないのに、軽々しく『スランプ』なんて口にするな!!


 ……と、なんだか励ましているような、説教口調だったような。熱血な、お言葉でした。
 好きな作家さんの本のあとがきだった気もするし、新聞の社説か論文か、学生時代の教師だったのかテレビのコメンテーターなのかも不明。

 でも、ここでは言った相手の素性なんて関係ない。
 誰が言ったかではなくて、その言葉が、衝撃だった。


 いや、あくまで、俺は、ですけど。


 だって、俺努力していないし……描きたいな、あるいは書きたいな、と思ってはいても、頑張ってるわけじゃない。3欲押しのけて無心に取り組んでいるわけでもない。
 やらなければいけないっていう必要性の面で考えると、勿論そんなものない。やっていること自体が大概自己満足なのだから、それも当然。
 出来ない状態は言ってみれば、仕方がない、程度のものなんですよね。
 まだ努力出来る余裕がある。凡人だからこそ、まだまだ手を付けていない範囲が、習得できる物が、転がっている。プロは、その範囲が狭い。もうすでに一定水準の能力を習得しているから、人より探すのが難しい。
 だからこそ、スランプ。人より多くの表現力を持っているのにそれでも表せなくて、新しい答えを探すのに他の人よりもっと苦労しなければならないその葛藤。苦悩。どれほどのものか。
 ましてや、中途半端に誤魔化してはいけない。もういいやと諦めて投げ出すことが出来ない。
 一般から一段違う場にある以上、それに見合ったものを発信しなければならないし、諦めたらそこでアウト。職自体を捨てることになる。生活が出来なくなる。
 悩みが尽きない、苦しみも半端ない。
 そんな感じで、スランプって自分が思っている以上に壮絶なもののはずなんです。
 だから、自分じゃどんなに煮詰まっても『スランプだ』と言わないようにしている(つもり……)
 単に、出来ないだけ。浮かばないなぁって唸っている俺の状態はスランプじゃなくて、作文がまとまらず悩んでいた学生時代と同じ。
 課題としてあるわけではない分、悩みのレベルとしてはもっと軽いですね。

 好きでやってることが発現できないもどかしさは多大にあるけど、まだ限界じゃない。
 才能としては限界でも、その範囲ですら手を伸ばしていないところがある。なら、気持ち的には楽なはず。
 元が自己満足で、向上心もない努力もしないでのほほんとした悩み。そうやって無責任に、自分勝手に、ゆるーく悶々と悩める自分は、とても幸せなんだと実感するのです。

 

 もうひとつ、耳から離れない言葉がある。


 「頑張ってるのに、頑張れなんて言わないでよ!」


 これもどのくらい昔だったのか。いつ聞いたのか。思い出せない。
 誰が言ったのか、誰に言われたのか言わせたのか、それとも自分自身が言ったのか。さっぱり覚えてない。
 

 でも、その言葉は確かに、悲鳴だった。

 SOSじゃないです。ただ、本心から叫んでた。頑張れ、って言われること自体が重荷だって、自分がまるで頑張ってないみたいに言わないで欲しいって、言ってた。
 だから、頑張れって言葉は本当は人にはかけたくない。かけようとすると、いつも悩む。言ったら、相手に対して失礼なんじゃないかって、悩む。
 どちらかというと、頑張っている人には俺は「頑張らなくて良いよ」って言いたいんです。
 俺自身が、自分に甘いから。きっと、同じ状況に立ったらとっくの昔にけちょんけちょんになって、逃げ出してるはずなんで。それを人に強要するのは、無理。
 妥協と諦めで生きているから、辛くても立ち向かっていく人は心底尊敬しています。

 今の俺は悩みがないし、何かあった時頑張れって言ってもらえると励まされて嬉しいんですけど……他の人に言うときは、結構気にする、な……


 覚えてるそれらは前向きな言葉じゃないし、人間性としては間違っているのかもしれない。
 でも、良い意味悪い意味を抜きにして、ずっと影響力を与え続ける言葉っていうのは、すごいと思う。
 形として残らない、ほんの一瞬で消えるものなのに、覚え続けることが出来る言葉は。すごい、な。


 人に影響を与える、なんて大きなことは思わないけど、自分自身くらいは。忘れないでいる言葉を、唱えていたいんです。
 

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